
雪山ハイク・雪山登山のコース17をご紹介します。
冬の澄んだ空気の中、白銀の幻想的な景色世界を歩く雪山登山は格別です。雪山は夏山以上に危険が伴うため、適切な装備と計画のもとご自身の経験や体力に合わせて、ぴったりのコースを見つけてみてください。
関西近郊の雪山登山コース 10選
雪山登山コース その1
金剛山
大阪と奈良にまたがる金剛山は、「関西で樹氷を見るならまずここ!」と言われるほど人気の山。標高1,125mの山頂付近では、条件が合えば美しく咲き誇る樹氷に出会えます。多彩な登山ルートがあり、自分のレベルに合わせてコースを選べるのも魅力です。特に冬は多くの登山者で賑わい、雪道のトレースも明瞭なため、雪山デビューに最適。凛とした空気の中、きらめく樹氷のトンネルを歩けば、
雪山登山コース その2
三峰山
奈良県御杖村にある三峰山は、関西屈指の霧氷の名所として知られています。例年1月から2月にかけて見頃を迎え、多くの登山者がその神秘的な光景を目指して訪れます。山頂付近の八丁平からの景色は格別で、白く染まった木々が青空に映える様子は息をのむほどの美しさです。登山口から山頂までは比較的整備されており、危険箇所も少ないため初心者でも安心。下山後は近くの温泉で冷えた体を温めるのも、冬ならではの楽しみです。
雪山登山コース その3
高見山
奈良県と三重県の県境にそびえる高見山は、その美しい円錐形の山容から「関西のマッターホルン」とも呼ばれています。冬には見事な樹氷が見られることで有名で、多くの登山者を魅了し続けています。山頂からは、台高山脈や大峰山系の雄大な山々を一望でき、360度の大パノラマが広がります。厳しい寒さが生み出す自然の芸術を間近で体感できる、感動的な雪山ハイクが楽しめるでしょう。
雪山登山コース その4
綿向山
滋賀県南東部に位置する綿向山は、初心者でも挑戦しやすい雪山として人気があります。登山道はよく整備されており、特に表参道ルートは多くの人が歩くため、雪山入門にぴったりです。山頂に近づくにつれて現れる霧氷や樹氷のトンネルは幻想的で、疲れを忘れさせてくれます。山頂からは遮るもののない360度の絶景が広がり、鈴鹿山脈や琵琶湖まで見渡せます。達成感と素晴らしい展望を味わえる山です。
雪山登山コース その5
武奈ヶ岳
比良山地の最高峰である武奈ヶ岳は、関西の登山愛好家から絶大な人気を誇る山です。冬には美しい雪景色が広がり、特に山頂付近の広大な雪原「西南稜」からの眺めは圧巻の一言。眼下に広がる琵琶湖と、白銀に輝く稜線のコントラストは、まるでアルプスを思わせるような雄大な光景です。コースタイムはやや長めですが、危険箇所は少なく、冬山の稜線歩きの醍醐味を存分に味わうことができます。
雪山登山コース その6
権現山~ホッケ山~蓬莱山
琵琶湖の絶景を望む、静かな雪稜ハイクを楽しみたいならこのコース。滋賀県の比良山系にあり、権現山からホッケ山へと続く開放感抜群の稜線歩きが最大の魅力です。武奈ヶ岳や蓬莱山ほど混雑することが少なく、雪山入門から一歩ステップアップしたい方に最適。白銀に輝く稜線と、眼下に広がる真っ青な琵琶湖が織りなすコントラストは、思わず息をのむほどの美しさです。軽アイゼンを装着し、心ゆくまで冬の比良を満喫してください。
雪山登山コース その7
伊吹山
日本百名山の一つである伊吹山。冬は世界有数の豪雪地帯として知られ、厳しい自然環境が織りなす圧倒的な雪景色が広がります。山頂部は広大な雪原となり、視界を遮るものがない大パノラマは圧巻。冬期は伊吹山ドライブウェイが閉鎖されるため、麓から自力で登る必要があり体力と経験が求められますが、登りきった時の達成感と山頂からの絶景は格別。気象条件が厳しいため、十分な装備と計画で臨みましょう。現在は登山道の崩落により登山道の制限があるので復旧が待ち望まれるところ。
雪山登山コース その8
明神平
奈良県と三重県の県境に広がる明神平は、「関西の尾瀬」とも称される美しい高層湿原。周辺の木々は美しい樹氷に覆われ、まるで物語の世界に迷い込んだかのよう。昔スキー場があった跡地のため、開けた平地の広大な雪原をスノーシューで自由に歩き回る爽快感は格別です。厳しい冬の自然が作り出す、静かで美しい白銀の世界に心ゆくまで浸りたいですね。
雪山登山コース その9
氷ノ山
兵庫県の最高峰の氷ノ山は、冬には美しい樹氷や巨大なスノーモンスターの霧氷が見られることで知られています。ブナの原生林が広がる登山道は、雪が積もると純白のトンネルとなります。山頂からは360度の大パノラマが広がり、天気が良ければ日本海まで見渡すことができます。山深く、積雪量も多いため本格的な雪山装備が必要ですが、関西で見られる最高クラスの樹氷は一見の価値ありです。積雪量が多く、ワカンやスノーシューが必要ですが、深い雪山の魅力を感じさせてくれる山です。
雪山登山コース その10
蛇谷ケ峰
滋賀県北部の高島市に位置する蛇谷ヶ峰は、琵琶湖の雄大な景色を手軽に楽しめる山です。山頂から眼下に広がる琵琶湖の全景と、対岸の比良山地や伊吹山まで一望できる大パノラマが待っています。美しい霧氷と琵琶湖の絶景を同時に楽しめる、コストパフォーマンスの高い雪山です。山頂から白蛇の姿が見ることができることも楽しみの一つです。
遠征も楽しい! 雪山ハイク 5選
初級者向きの雪山登山をご紹介します。
関西から遠征 雪山登山 その1
北横岳(八ヶ岳)
「雪山登山の入門」として、全国的に絶大な人気を誇るのが北八ヶ岳の北横岳。北八ヶ岳ロープウェイを使えば、一気に標高2,237mの坪庭駅へ。そこから山頂までは約1時間と、手軽に本格的な雪山の世界を体験できます。とにかく霧氷が美しい、標高が高いためか雪が軽く歩きやすい。山頂からの360度の大パノラマは圧巻。南・北アルプス、中央アルプス、そして八ヶ岳連峰の主峰たちが一望できます。たくさんの登山者がいるため、前日のよほどの降雪が無い限り、チェーンスパイクで歩くことができるのも初心者おすすめ。
関西から遠征 雪山登山 その2
縞枯山・茶臼山(八ヶ岳)
北横岳の隣に位置する縞枯山と茶臼山は、北横岳より人が少ないですが、雪山の静けさを満喫できるコースです。山の斜面に木々が立ち枯れ、縞模様に見える「縞枯れ現象」は、このエリア独特の神秘的な光景。ロープウェイ山頂駅から、縞枯山の山頂を巻いて展望台へ至り、茶臼山を越えて周回することができます。北横岳ほどの混雑はなく、静かな雪山歩きを楽しみたい方におすすめ。樹林帯の雪景色と、時折開ける展望のバランスが良いコースです。
関西から遠征 雪山登山 その3
天狗岳(八ヶ岳)
八ヶ岳連峰の中で、初心者から一歩ステップアップしたい方におすすめなのが天狗岳です。東天狗と西天狗の双耳峰からなり、山頂付近は森林限界を超え、アルペンムード満点の雪稜歩きが楽しめます。特に、岩と雪が織りなす山頂からの展望は素晴らしく、目の前に硫黄岳や赤岳など八ヶ岳の主峰が近くに見えます。通年営業の黒百合ヒュッテを拠点にして、ゆったりプランで雪山登山を楽しむこともできます。
関西から遠征 雪山登山 その4
黒斑山(浅間山の外輪山)
活火山である浅間山の外輪山の黒斑山は、冬の季節に雪が積もった浅間山を真正面に臨むことができます。その姿から「ガトーショコラ」と称され、多くの登山者を魅了しています。登山口からトーミの頭までは樹林帯歩きですが、一気に視界が開けると、目の前に見える浅間山の姿はまさに圧巻!
関西から遠征 雪山登山 その5
白駒池~高見石 周遊(八ヶ岳)
標高2,100mを超える高地にある白駒池は、冬になると完全に凍結します。原生林に囲まれた静寂の中、凍った湖の上を歩くという体験ができます。池を周遊した後は、ぜひ高見石小屋まで足を伸ばしてみてください。高見石展望台から眼下に白駒池、白く雪化粧した北八ヶ岳の山々を一望できます。スノーシューハイクで心癒される絶景コースです。
チャレンジ 雪山登山
体力をつけてチャレンジしたい。雪山登山。
登山届を提出のうえ、安全登山を心がけてください。
関西から遠征 チャレンジ雪山登山 その1
木曽駒ヶ岳(中央アルプス)
中央アルプスの主峰・木曽駒ヶ岳は、ロープウェイを使えば一気に標高2,612mの千畳敷カールへアクセスできます。氷河期に削られた広大な千畳敷カールは、冬には荘厳な真っ白な世界が広がります。宝剣岳の鋭い岩稜とのコントラストも圧巻です。天候が安定していれば最高の体験となりますが、厳冬期の気象条件は非常に厳しくなるため、万全の装備と知識、天候判断が不可欠です。是非晴れの日の登ってみたい山です。
関西から遠征 チャレンジ雪山登山 その2
大山(鳥取県)
「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれる大山は、西日本を代表する本格的な雪山として知られています。冬のメインルートとなる夏山登山道は、6合目を越えると視界を遮るもののない絶景の稜線歩きが始まります。山頂からは、日本海や弓ヶ浜半島を一望できます。天候が急変しやすく、時に厳しい表情を見せるため、ピッケルやアイゼンなどの本格的な雪山装備と技術が必須となる、挑戦しがいのある名峰です。